「彼女」

生きる理由
欲しいだろう?
あれば楽だろう?
ないと薄まるだろう?


俺にできるのは、
0に戻すところまで。
そこまでは必ずやる。
約束する。


その先は、
キミが舞台にたたないと
幕は上がらないし、物語は進まない。


今すぐ舞台に立つが難しいのは
分かってる。
でも立てるようになるって、俺には分かるんだ。
それが俺の信頼。


今のキミに外面的な魅力はないよ。
ただ俺と似ているだけ。
そして俺は俺に優しくできない。
だからキミに優しくする。


俺は良い人じゃないよ。
キミの前で都合のいい人や要領のいい人を
演じるつもりはない。
介入するし、回り道もする。


もしかしたら憐れみがあるのかもしれない。
俺の正義感がそうさせる。
余計なお世話なら言って。
その時は多少抵抗するけど。


心配だよって言うのは誰にでもできる。
俺は心配したいわけじゃない。
俺はキミを救いたいんだよ。
そして守りたい。
それは俺のためでもある。


だから次は無意味だなんて言わせない。