「揺れる心」

「終わりにしなくてはならない。」
私の心の底からでてきた発言。
ここまで、つらい部分しか見ていなかった私に、
その原因が何かを気づかさせてくれた。


ストレスの原因は仕事ではなかった。
イライラの元は、あの子が大半だった。


そこまでわかって、別れを切り出した。
お金の問題で多少もめたが、話はまとまった。


これでよかったのだろうか?


私は人間関係を上手く築けなかった。
あの子ともっとたくさん、ゲームしていれば、楽しく一緒にやっていれば、
一緒の時間を最大限面白いことに使えれば、
こんな終わり方にはならなかった。


フタをあければ、ばらばらにゲームをしていた。これが失敗だった。
もっと褒めて、冗談いいながら、まったりとゲームしていれば、
一緒にゲームすることに対して、抵抗が出てくることはなかったんじゃないかな。


完全に、コミュニケーション不足だった。
俺はたくさんのことを飲み込んだ。素直に本音を話せなかった。
俺は、要望に頑張って応えすぎた。
途中で限界が訪れ、出来なくなっていった。
そうなると、要望も出なくなっちゃう。
出来ないことは出来ないといって、二人で何とかすべきだった。


余裕がなかったなぁ。もっと教えたかった。
もっと見てあげたかった。見せてほしかった。
おたがい頑固で負けず嫌いなんだよね。


俺は、もっと俺のことを認めてほしかったな。
俺、ゲームだけは得意だからさ。効率だろうが、読みだろうが、戦略だろうが。
俺はね、同じレベルでゲーム出来る女の子と一緒にいたい。って思ってるんだ。
でも全部同じレベルなんて難しい。だから一部でいいとも思ってる。
きっと、全部負けたくないって思われちゃったんだね。
ライバルのような感じかな。失敗した。


見える範囲でしかサポートできなかった。
あの子が何をしているのか、わからなかったから。
自慢してほしかったなぁ。そしたら何がしたいかわかるから。
真似してほしかったなぁ、少し無理してでも。新しい世界を見てもらいたかった。


あの子は甘え下手なの。木の後ろに隠れて物事をみている女の子。
だから手を差し出したくなった。そして一緒に階段を昇って欲しかった。


全部願望。そして後悔。
でもあの子が、新しい未来を手にして、新しい生活を手に入れてくれるなら、いいと思う。
今度は上手にやって欲しい。俺も次に活かせるようにするよ。


ありがとう。悔しいよ。